毎日欠かさず使うトイレ。
家族みんなが安心して使えるようにしておくことは、快適な暮らしを支えるうえでとても大切です。
特に、高齢者や体の不自由な方、小さなお子様などがいるご家庭では、「段差でつまずきそう」「立ち座りがつらい」「ドアが開けづらい」など、日常の動作にちょっとした不安を感じることがあります。
こうした悩みを解消するのが、バリアフリーリフォームやユニバーサルデザインの考え方です。
この記事では、トイレのバリアフリー・ユニバーサルデザインリフォームの具体的なポイントを、施工経験が豊富なトラストホーム北九州店がわかりやすくご紹介します!(^^)!
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いとは
まずは、この2つの言葉の意味を整理しておきましょう。
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バリアフリーとは
高齢者や障がいのある方が生活の中で感じる“障壁(バリア)”を取り除く考え方です。
例)段差をなくす、手すりを設置する、車いすで通れるようにする、など。 -
ユニバーサルデザインとは
年齢や体の状態に関わらず、誰でも使いやすいように設計する考え方です。
例)子どもからお年寄りまで使える高さの手洗いカウンター、
視認性の高いスイッチ、シンプルな操作リモコン、など。
つまり、
「バリアフリー=必要に応じて障壁を取り除く」
「ユニバーサルデザイン=最初から誰でも使いやすくつくる」
という違いがあります。
トイレリフォームでは、この2つの考え方を組み合わせることで、将来にわたって安心できる空間を実現できます。
トイレのバリアフリーリフォームが必要とされる理由
トイレは家の中でも最も転倒事故が多い場所のひとつです。床が滑りやすく、動作が限られているため、ほんの小さな段差や無理な姿勢がケガの原因になることも。
特に高齢者や介助が必要な方にとっては、「便座への立ち座り」「ドアの開閉」「移動動作」など、毎日の何気ない動きが大きな負担になる場合があります。
また、将来的に介助が必要になったとき、トイレ空間にゆとりがないとサポートしづらくなります。
そのため、今のうちから“将来を見据えたリフォーム”を行うことで、今も、これからも快適に使い続けられるトイレにしておくことが重要です。
トイレのバリアフリーリフォームで大切なポイント
① 段差をなくす
トイレ入口や床の段差は、つまずきや転倒の原因になります。特に和式トイレから洋式トイレに変更する際は、床をフラットに仕上げて、完全なバリアフリー床にするのが理想です。最近のユニットトイレやリフォーム用トイレは、配管工事を工夫することで段差を抑えた設置も可能になっています。また、床材は滑りにくく水に強い素材(クッションフロアやフロアタイル)を選ぶと安心です。
② 出入口を広くする

バリアフリーリフォームにおいて、最も重要な要素のひとつが「出入口と広さの確保」です。車いすや歩行器を使用している方、あるいは将来的に介助が必要になる方にとって、トイレの出入りがスムーズにできることは、快適性だけでなく安全性にも直結します。まず、出入口の幅を広げることが大切です。一般的なトイレドアの幅は約60cm前後ですが、介助者と一緒に入ることを考慮すると、75cm以上(できれば80cm)の開口を確保するのが理想です。さらに、ドアの開き方にも注意が必要です。内開きドアの場合、万が一トイレ内で倒れてしまうと、外からドアが開かなくなる危険があります。そのため、外開きドアまたは引き戸(スライドドア)へのリフォームがおすすめです。特に引き戸は、開閉が軽く、ドアの前後にスペースを取らないため、車いすや歩行器での出入りや介助者の同伴もスムーズに行えます。また、つえを使用しての出入りや、介助者と二人で入る場合に備え、出入口の有効開口幅は最低750mm以上を目安に設計すると安心です。続いて、トイレ内の広さも重要なポイントです。トイレのスペースが狭いと、利用者が思うように体を動かせず、立ち座りや方向転換の際に転倒の危険が高まります。そのため、バリアフリーのトイレでは、最低でも1.2m×1.2mのスペースを確保することが求められます。もし車いすを使用する場合は、1.5m×1.5mの広さを確保すると、トイレ内での移動や介助がしやすくなります。また、便器の前には50cm以上(500mm以上)のスペースを設けることで、立ち座りや方向転換がスムーズに行えるようになります。さらに、出入口の位置も意外と大切です。便器に腰をかけて使用する場合、身体の回転をできるだけ少なくして安全にアプローチできるよう、便器の側方に出入口を設けるレイアウトが理想的です。この配置により、車いすから便座への移乗動作が自然な流れで行えるようになり、利用者・介助者双方の負担を軽減できます。
③ 手すりの設置
立ち座りをサポートする手すりは、転倒防止に欠かせません。設置位置は「便座の横」「背面」「入口付近」など、動作に合わせて配置します。
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縦手すり:立ち上がるときの支えに
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横手すり:座った状態で体を安定させるために
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L字型手すり:立ち座りと体の安定の両方をサポート
素材は滑りにくい樹脂製や木製が人気で、見た目にも温かみがあります。また、後付け可能なタイプもあり、将来的に追加することもできます。
④ 便器の高さを見直す

便座の高さは、トイレを使う際に最も重要なポイントのひとつです。特に高齢者や体力が低下している方にとって、便座が低すぎると立ち上がるときに力が必要になり、逆に高すぎると安定せず不安定な姿勢になってしまうことがあります。そのため、利用者の体格や体調に合わせて適切な高さに調整することがとても大切です。一般的な便座の高さは約35cm前後ですが、バリアフリー化を進める場合は40~45cm程度に設定するのが理想的とされています。この高さであれば、膝や腰への負担を軽減しながら、自然な姿勢で立ち座りがしやすくなります。さらに、快適性と安全性を高める方法として、電動昇降便座の導入があります。電動昇降便座は、ボタン操作ひとつで便座の高さを自動で調整できるため、使用者の体調や身長に合わせて最適な位置に設定可能です。介護が必要な方や、家族でトイレを共有するご家庭にも非常に便利で、介助する側の負担も軽減できます。また、既存の便器をそのまま利用しながら高さを補う方法として、補高便座(ほこうべんざ)もおすすめです。現在の便座に簡単に取り付けるだけで座面を数センチ高くでき、立ち座り動作がぐっとラクになります。工事を伴わずに手軽に導入できるため、介護が一時的に必要な場合や、まずは様子を見たいという方にも最適です。
このように、便座の高さを適切に調整することで、毎日のトイレ動作を安全で快適にし、転倒やケガのリスクを大幅に減らすことができます。特に高齢者や身体の不自由な方のトイレリフォームでは、高さの見直しが快適な暮らしを支える大切なポイントとなります。
⑤床・壁・天井の素材選び
トイレは湿気や汚れが多い場所。防水性・防汚性・抗菌性に優れた素材を選ぶことで、長く清潔に使えます。
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床材:クッションフロア(防滑・抗菌タイプ)
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壁材:消臭クロス、防汚加工クロス
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腰壁パネル:水はね対策・清掃性アップ
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天井材:調湿・防カビタイプで快適
⑥照明とスイッチの工夫

高齢者や視力が弱い方にも使いやすいよう、明るさと操作性に配慮します。
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人感センサー付き照明:自動点灯・消灯でスイッチ操作不要
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足元灯:夜間も安全
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大型スイッチ・視認性の高い位置:立ったままでも押しやすい高さに設置
⑦手洗い・カウンターの位置
便座から立ち上がった流れで自然に手を洗える位置にあると便利です。立ち座りに負担をかけないよう、便器のすぐ横や背面カウンタータイプがおすすめ。最近は、手洗いボウル下に収納スペースを設けた「収納一体型手洗いキャビネット」も人気です。掃除用具やトイレットペーパーをスッキリ隠せて、見た目もスマート。
⑧温度・空気環境の工夫
冬場のヒートショック(急な温度変化)を防ぐために、暖房便座・断熱材・トイレ暖房を組み合わせて、温度差をやわらげます。また、換気扇を自動運転タイプにすると、湿気やニオイがこもりにくく清潔な空間を保てます。
⑨掃除がしやすい便器・便座

毎日使うトイレだからこそ、掃除のしやすさはとても大切なポイントです。最近のトイレは、汚れがつきにくく、落としやすい工夫が随所に施されています。例えば、TOTOの「セフィオンテクト」は、便器表面の微細な凹凸を極限までなくした特殊加工が特徴です。従来の陶器よりも格段に汚れが付きにくく、長期間にわたってツルツルとした清潔な状態を保ちやすくなっています。また、洗浄方式にも進化があります。「トルネード洗浄」は、渦を巻くように勢いよく水を流すことで、便器の内側をすみずみまで洗浄。水流が効率よく汚れや水アカを洗い流し、少ない水量でも高い洗浄力を発揮します。便器のフチ裏までしっかりと水が行き届くため、従来のようにブラシでこすり洗いする手間も大幅に軽減されます。さらに、清潔を保つ機能として人気なのが「便座きれい」です。使用後に自動で「キレイ除菌水」を便座の裏側までふきかけ、見えにくい部分まで除菌・洗浄。雑菌やニオイの発生を防ぎ、次に使う人も気持ちよく利用できます。このように、便器や便座の素材・形状・洗浄機能を工夫することで、日々のお掃除がぐっとラクになり、いつでも清潔なトイレ空間を保つことができます。
⑩ベッドサイド水洗トイレ

介護が必要な方や、移動が困難な方にとって、夜間や体調のすぐれない時のトイレ移動は大きな負担になります。その負担を軽減し、より快適で安心な生活を支えるのが「ベッドサイド水洗トイレ」です。ベッドのすぐそばに水洗トイレを設置することで、利用者・介助者双方の負担を大幅に軽減できます。従来のポータブルトイレのようにバケツの洗浄や後処理が不要で、使用後は水洗で流せるため、常に清潔で衛生的な環境を保つことができます。また、ベッドサイドにトイレがあることで、夜間の移動距離がほとんどなくなり、転倒のリスクを減らすことができます。
特に、足腰の弱い方や歩行が不安定な方でも、安心して自力でトイレを利用できるようになります。その結果、「できるだけ自分の力で排せつしたい」という意欲が高まり、日常生活動作(ADL)の維持や向上にもつながります。さらに、ベッドサイド水洗トイレはプライバシーの確保にも優れています。介助者の手を借りずに排せつができることで、利用者の心理的負担を軽減し、精神的にも自立した生活をサポートします。水洗式のため、においが部屋にこもりにくく、快適な空間を保てる点も大きな魅力です。近年では、脱臭機能や静音設計を備えたモデルも多く、住宅の寝室や介護スペースにも違和感なく設置できます。
ユニバーサルデザインのトイレで意識したいポイント
① シンプルな操作性
リモコンボタンや操作パネルは、文字が大きく見やすいものを選びましょう。ピクトグラム(絵文字)付きのボタンなら、小さな子どもでも直感的に操作できます。
② 誰でも使える高さ・配置
手洗いボウル、ペーパーホルダー、リモコン、照明スイッチなど、どの年齢・身長でも使いやすい高さ(床から85~95cm程度)を基準に配置します。
③ スペースの“ゆとり設計”
介助やベビーカー利用を想定して、動線に余裕を持たせた設計を。必要に応じて、後から拡張できるよう壁位置を考慮しておくのもポイントです。
④ デザイン性も重視
ユニバーサルデザイン=病院のような無機質な空間、というイメージは昔の話。最近は木目調・ナチュラルカラーを活かした“温かみのあるデザイン”が人気です。安心感と居心地の良さを両立できます。
介護保険を利用したトイレ改修の制度
トイレのバリアフリーリフォームでは、
介護保険の「住宅改修費支給制度」が活用できる場合があります。
■ 対象となる工事の例
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・手すりの設置
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・段差の解消
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・床材の変更(滑り防止)
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・扉の交換(開き戸→引き戸など)
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・洋式便器への取り替え
自治体によって詳細が異なります。トラストホーム北九州店では、申請に必要な書類の作成や手続きサポートも行っています。
バリアフリーとデザインの両立例
近年は「安全+おしゃれ」をテーマにしたトイレが人気です。
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木目調クロス+ホワイト便器でナチュラルモダンに
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石目調床+間接照明でホテルライクに
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アクセントクロスを使って明るく温かい雰囲気に
安全性を保ちながらも、居心地の良い空間をつくることで、毎日のトイレ時間が快適になります。
リフォームの流れ
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無料現地調査:間取り・配管・水圧をチェック
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プラン提案:ご家族構成・将来設計を踏まえて最適なご提案
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見積書作成:ご予算に合わせた複数プランをご提示
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施工:自社職人が丁寧に仕上げ
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完成・確認:動作確認と使い方のご説明
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アフター対応:調整・メンテナンスも迅速に対応
よくあるご質問(Q&A)
Q1. トイレのバリアフリーリフォームはどのくらいの期間でできますか?
A1. 洋式トイレの交換のみなら1日、手すりやドアの交換を含めても2~3日で完了します。
Q2. まだ介護が必要ではありませんが、今リフォームしておく意味はありますか?
A2. はい。介助が必要になってからの工事は身体への負担が大きいため、元気なうちにリフォームしておくことで“安心して長く使えるトイレ”になります。
Q3. 補助金や介護保険は誰でも利用できますか?
A3. 要支援・要介護認定を受けている方が対象です。ただし自治体の助成金制度を併用できる場合もあるため、一度ご相談ください。
Q4. デザイン性を重視しても安全面は大丈夫?
A4. 安全性を損なわない範囲でデザイン性を高めることは可能です。トラストホーム北九州店では「安全+快適+おしゃれ」を両立するご提案を行っています。
Q5. 将来車いすを使うようになっても対応できますか?
A5. 出入口の幅を広げたり、床をフラットにしておけば、将来的に車いす対応トイレへのリフォームもスムーズに行えます。
トラストホーム北九州店の安心サポート
トラストホーム北九州店では、
これまで多くのバリアフリー・介護対応トイレリフォームを手がけてきました。
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現地調査でお客様の生活動線を確認
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ケアマネージャー・福祉住環境コーディネーターと連携
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介護保険・補助金制度の申請サポート
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自社施工による丁寧な仕上がり
“いま快適、将来も安心”をテーマに、家族全員が使いやすいトイレ空間をご提案しています。
現地調査・お見積もりは無料です。
補助金制度のご相談から、施工・アフターまでトータルでサポートいたします。
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